インテンシティ

2021年に世界初の「5焦点眼内レンズ」が登場しました。
「Intensity(インテンシティ)」は、従来のレンズでは難しかった遠方から近方まで自然で滑らかな見え方を実現します。このページでは、インテンシティの特徴やメリット・デメリット、おすすめな方について詳しく解説しています。

5焦点眼内レンズ – インテンシティとは

Intensity(インテンシティ)は、イスラエルの会社によって世界で初めて実用化された5焦点眼内レンズです。従来の2焦点・3焦点レンズが対応していた「遠方」「中間」「近方」の3つの距離に加え、「遠中」「近中」の合計5つの焦点距離でピントを合わせることが可能です。

この技術により、より自然で快適な視界を実現。Intensityは、2019年にヨーロッパで安全性認証「CEマーク」を取得し、日本国内では2020年9月より自由診療として提供が開始されました。

最新かつ高性能な多焦点眼内レンズとして、高い注目を集めています。

イスラエルの眼内レンズ

インテンシティを開発・製造しているのは、イスラエルのHanita Lenses社です。欧米製が主流の多焦点眼内レンズの中で、中東発の製品として関心を集めています。

イスラエルはITやサイバーテクノロジーの分野で有名な先進国で、その技術力は世界的に評価されています。インテンシティはEUで定められた一定の基準値をクリアした商品に与えられる安全基準「CEマーク」を取得しており、品質と安全性が国際的に認められた眼内レンズです。

5焦点眼内レンズ – インテンシティの3つの特徴

インテンシティの主な特長は以下の3つです。

  • 近くから遠くまでピントがスムーズにあう
  • 3焦点レンズに比べて光学ロスが少ない
  • グレア・ハローが少ない

近くから遠くまでスムーズに見える快適さと、光の効率的な活用によるクリアな視界、そして光視症の少なさで、多くの患者様に選ばれています。

近くから遠くまでピントがスムーズにあう

インテンシティは、40㎝・50㎝・80㎝・133㎝・遠方の5つの距離にピントを合わせることが可能です。焦点が多いため、手元のスマートフォンから遠くの景色まで、スムーズなピント調節ができます。

特に近・中距離(40㎝・50㎝・80㎝)での見え方に優れており、読書やパソコンを見るといった日常の作業も快適に行え、その両方の視点の移動においてもピント調節がスムーズになります。

3焦点レンズに比べて光学ロスが少ない

従来の多焦点眼内レンズでは、光の分散によるエネルギーロスが課題とされていました。2焦点では約20%、3焦点でも約12%のロスが発生していましたが、インテンシティでは、わずか6.5%にまで抑えられています。これは光効率を最適化した設計によるもので、光をより効率よく取り入れることができ、従来レンズよりも鮮やかな見え方を実現しています。

グレア・ハローが少ない

多焦点眼内レンズのデメリットとなるグレア(まぶしさ)やハロー(光のにじみ)といった光視症は、夜間の運転や暗所での見え方に影響するため、一部の職業や生活習慣下などでは適応が困難でした。

しかし、インテンシティはレンズ構造の最適化により、こうした光視症の発生を大幅に抑えることに成功しました。実際、グレアやハローが比較的少ないとされる3焦点眼内レンズと比べても、インテンシティの方がハローの出現率が低いと報告されています。夜間における視界の改善は、大きな安心材料といえます。

5焦点眼内レンズ – インテンシティの焦点距離

インテンシティは、「近方」「近中」「中間」「遠中」「遠方」の5つの焦点距離にピントを合わせることができるため、日常生活のあらゆる場面に対応します。従来の多焦点レンズではカバーできなかった中間的な距離もクリアに見えるため、より自然な見え方が可能になります。

5つの焦点距離の目安

それぞれの焦点がどのくらいの距離なのか、普段の生活を例に説明します。

  • 近方(約40cm):スマートフォンの操作や読書など、手元の細かい作業に対応
  • 近中(約50cm):パソコン作業や料理など、やや近い距離での視認に最適
  • 中間(約80cm):カーナビの確認や、カフェでの会話など自然な距離感
  • 遠中(約133cm):テレビ(32インチ)視聴や、ショッピング中の表示確認などに便利
  • 遠方(∞):運転や映画鑑賞など、遠くをしっかり見たい場面で活躍

このように、インテンシティは一つのレンズで多様な距離に対応できるため、メガネに頼る頻度を大きく減らすことが可能です。

5焦点眼内レンズ – インテンシティのデメリット

インテンシティは優れた性能を持つ多焦点眼内レンズですが、すべての患者様に最適とは限りません。

強度近視の場合、不適応となるケースも

レンズの矯正度数の幅が狭いため、強度近視(-6.0D以上)の方は、適応できない場合があります。

40㎝以下の近距離で視力低下がある

40cm以下の非常に近い距離では視力低下があり、精密な手もと作業を必要とする職業の方には向かないことがあります。ただし、読書や新聞程度の細かい文字は問題ありません。

健康保険が適用されず、自由診療となる

インテンシティは健康保険が適用されず、選定療養においても対象外です。レンズも高額で費用面での負担が他の多焦点眼内レンズより高くなります。

5焦点眼内レンズ – インテンシティの費用

インテンシティは、自由診療の対象であり、健康保険は適用されません。また、選定療養の対象外となるため、費用は他の多焦点眼内レンズよりも高額になります。

5焦点眼内レンズ(インテンシティ)準備中
5焦点眼内レンズ(インテンシティ)乱視あり準備中

ただし、強度近視の方は不適応の可能性があり、40cm以下の手もと作業が多い方には不向きという面もあります。自由診療のため費用が高額になるものの、快適な視生活を目指す方にはおすすめの選択肢です。

上村 文 足立慶友眼科 院長

上村 文

Aya Uemura

大学病院レベルの最新設備を備え、地域の皆様に安心して受診いただける“かかりつけ眼科”を目指しております。一般的な眼科診療から高度な治療まで幅広く対応し、患者様に寄り添った医療を大切にしています。 また、学校医として、地域の子どもたちの目の健康にも力を入れております。

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